コント1本¥100!?

深夜なにげなくTVを観ていると、なんか変な番組やってた。
画面の真ん中に女子アナがどアップで映ってて、
その両脇に男性が一人ずつ、計二人後ろのほうで何やら会話している。
しかも生中継・・・って夜中の2時過ぎですけど!?


しかも男性のうち一人はダウンタウンの松ちゃんじゃん!!
松ちゃんがこんな時間にしかも生放送の番組に出てるよ!
なにかただ事じゃない空気を感じて思わず見入ってしまった。


なんかディレクターぽいひとが松ちゃんに、コントを作ってくれってお願いしている。
しかもそれはTV用ではなくVOD方式で、とのこと。
VODってのは「Video On Demand」の略で、
お金を払って見たいときに見たいビデオが見られるサービスのこと。
ブロードバンドが当たり前になってきた今、コンテンツ次第では
TVに変わる有効な映像表現手段になると考えたのだろう。


そんなさわりの部分を説明しただけで番組は終わってしまった。
番組自体は15分で、なんとつづきはインターネットのストリーミング放送でやるとのこと。
早速、日テレのHPから第2日本テレビ準備室に飛ぶ。
http://www.ntv.co.jp/dai2-junbi/index.html


おぉ、やってるやってる。
会議室風の場所に移り、松ちゃんと先ほどのディレクターぽいひとが
並んで椅子に座ってさらにつっこんだ話をしている。
カメラは1台で固定アングル。
実際の番組企画会議を盗撮してるみたいな感じだなぁ。


話の内容が結構アツくて、このプロジェクトの新しい可能性について
淡々と松ちゃんに伝えていくスタッフたち。
その言葉を噛み砕きながら、時に冗談を交えつつ、
しかしかなり興味をそそられてきた様子の松ちゃん。


あくまでも例えばの話としてですが、
松ちゃんのコントを1本¥100でインターネットを通じて有料配信するとして、
100万人のひとがクリックして購入したとすると、
それだけで100x1,000,000ですから100,000,000(1億)円ですか。
まぁそんなに売れるかどうかはわかりませんが、とにかくそういうことです。
7泊8日とかで視聴制限をかけるみたいで、
一度買ったからといって永久保存できるわけではないみたい。


ふつうにTVでコント番組をやる場合、
1時間番組なら1時間分のコントを毎週作らなきゃいけない。
時間や予算の制限があるから、
全てのコントが作り手(松ちゃんたち)が完全に納得のいく状態で
オンエアされているワケではないらしい。
しかも映画やライブみたいにお金を払って観るわけではないので、
観る側も真剣に観ていないんだ・・・と嘆く松ちゃん。


はっきり言って観るひとを選ぶカタチだと思います。
インターネット環境がないひとは観ることができないわけですから。
ただ黙っていても数年後には、地上波は全てデジタル放送化されるわけですし、
こういったインタラクティブな視聴のしかたは当たり前になるのは目に見えてる。
だったら今のうちに限られたひとたちにだけでも、売れるものを売っていってしまおう、
ってのが魂胆だとは思いますが・・・・。


でもこういった革新的な動きがあるのはとても興味深いし、
またTV側の人たちも動かざるを得ないというか、
ある種の危機感みたいなものを感じているんだと思います。
ホリエモンがフジテレビやニッポン放送と対立してたときも、
なにかと話題になってましたしね。


会議も盛り上がり、これはイケるでしょ!的な空気のなか、
松ちゃん「ここでオレが『やらない』って言ったらみんなコケるんだろうなぁ(笑)」
スタッフ「それはそれで面白いですけど・・・(苦笑)」
松ちゃん、そりゃないでしょ!


松ちゃんのコントならお金出してでも観たいってひとはホントにいっぱいいると思う。
実際、ダウンタウン関連のDVDとかはすごい売れてるしね。


コント以外にもかなりそそられるコンテンツが盛りだくさんな第2日本テレビ
インターネットを介してのVODと地上波放送の連動という新しいカタチ。
こりゃあ要チェックです(・∀・o)
http://www.ntv.co.jp/dai2-junbi/index.html

第2日本テレビとは・・・
日本テレビが行なう番組配信サイトで、
有料配信に加え、広告収入も得るビジネスモデル。
コンテンツはバラエティやニュース、ドラマなどを予定しているが、
サービス開始時はバラエティとショートドキュメント、
ニュースパッケージなどがメインになる予定。
200〜300タイトルを用意する予定で、
1本が3〜15分程度の短いコンテンツが多いのが特徴。


入会金は無料。利用料金も明らかにされ、コンテンツごとに9〜99円が必要となる。
ただし、サービス開始当初は無料で見られるポイントを付与することを計画している。


現在、Webサイトが「第2日本テレビ準備室」として開設されており、
「もぐら骨董道」などの幾つかのコンテンツは既に配信されている。
現時点で公開されているコンテンツの配信帯域はナローバンド用が500kbps、
ブロードバンド用が1Mbpsとなっている。


現在のところ、スタート時の具体的なコンテンツとして明らかにされているのは、
「ショートフイルムショップ」と「岡本太郎明日の神話』再生プロジェクト」、
「タイムマシーン屋」など。


ショートフィルムショップでは、世界のショートフィルムの中から、
世界4大映画祭の受賞作品とノミネート作品などを用意。
サービス開始時には 50本を用意するほか、毎週2本のペースでコンテンツを追加。
さらに、スタジオジブリがセレクトしたショートアニメも配信するという。