Number 630

sublime22005-06-19

かーなり昔から愛読しています。
「Sports Graphic Number」。
今、書店で出てる630号は、
サッカー日本代表の「全証言」。
主要メンバーにスポットを当て、
W杯出場権獲得までの紆余曲折を
それぞれの視点からのリアルな証言としてまとめています。


個人的ないけんですが、
ジーコが監督になってから、代表には「熱」が感じられなかったような気がする。
どこか淡々としている。
全員が自分の仕事をそれなりにこなしている、といった感じ。
「どんな大事な試合でも、いつもの試合と同じようにやる。」
代表の各選手が常々言う言葉である。
たしかにその通りだと思う。
浮き足立つことなく自分たちのサッカーを見失わなければ、
アジアではそうそう負けることはないだろう。


ただ、そこに「熱」はあったのか?


W杯予選という異様な雰囲気を経験するにつれ、
選手たちのなかで何かが変わった。
体を張った鬼気迫るディフェンス。
ボールに対する執着心。
そして、ゴールへの渇望。


キャプテンの宮本を中心に、いかにしてチーム一丸となって予選を突破したのか?
「一人で戦っているのではない。オレには心強い仲間がたくさんいる。」
みんなが心の底からそう思える雰囲気。
代表選手それぞれの秘められた思いが心に響きます。


サッカーに興味あるヒトは、絶対に読んで損はないと思います。
そこに「熱」があったのがしみじみと伝わってきます。