ぶらり茨城珍道中(中編)

ってことで昨日に引き続き中編です。
筑波山の梅まつりに行ったところからのお話になりますデス。


え〜、勘のイイ方なら気付いてるかと思いますが・・・


見ごろはもうちょっと先でした(ノTωT)ノ
さすがにまだ満開というわけにはいかず・・・。

こんな感じ。
でも咲いてるのは綺麗でしたよぉ。


山の斜面が梅林になっていて、上のほうにかやぶき屋根の物見小屋みたいなのがありました。
ちょっとした山登り(何気に足パンパン・・・)を経て、無事小屋に到着。

おお〜!こりゃ絶景だ!!
麓の街がぜ〜んぶ見渡せるよ。
空も広いなぁ。そういえばこんなに広い場所に来るのひさしぶりだよ。
なんかもう、それだけでココロが和みます。山サイコ〜( ・∀・)!!


筑波山大自然を満喫していた、まさにその時!!
そんな雰囲気を吹っ飛ばす出来事が・・・。
ではここで、その驚愕の一部始終をどうぞ!!

近くのベンチに座る初老の二人。どうやらご夫婦のようです。
山はとても静かで、話している声が聞くつもりはなくても聞こえてしまいます。


おばぁ「いやぁ、梅はまだこれからだねぇ。まだ寒いもんねぇ〜。」
おジィ「だなぁ〜。」
おばぁ「でもアレだねぇ、このへんの景色も見慣れてるアタシらからすっと
    珍しくもなんともないけど、若い都会のひとからすっとイイもんなのかねぇ。
    みんな感動していくもんねぇ。」
おジィ「だなぁ〜。」


オ、オレらのことっすか!?(; ̄Д ̄)・・・都会モンってのは。
つ〜か確かに「すげ〜いい景色だ〜。」とか言っちゃってましたけども。


聞こえてますよ〜おばぁちゃ〜ん・・・。
と言うよりむしろ聞こえるように言ってますよね、絶対に!


おばぁ「こ〜のかやぶきも見事だねぇ。縄でちゃんと縛って・・・。
    釘一本使ってないんだもんねぇ。」
おジィ「昔の職人さんはすごいねぇ。」
おばぁ「アタシもちっさい頃によく縄作るの手伝ったもんだよ。あれ大変なのよねぇ。」
おジィ「アレは大変だなぁ。そう簡単にできるもんじゃないからねぇ。」


なんだナンダ!?なんか挑発的だなぁ。
なんかこっちも会話しづらくなっちゃって、黙って景色を見るばかり。
「なんだよこのヒトたち」的な空気をお互いに感じつつ、二人の会話がどんどん耳に入ってきます。
っていうかホント聞こえるように言ってるよなぁ、間違いないよコレ。


せっかくいいポジションで景色見れてたけど、なんかいづらくなっちゃって
そろそろ降りようかなぁ、と思ったその時・・・。
なんと、おばぁさんがオレらに声をかけてきました(゜∀゜;)


おばぁ「お兄さんたちはあれかぃ、東京から来たの?」
キターーーーーー!!
なんですか、いきなりよそ者扱いですか!筑波山登っちゃダメっすか!!
たしかにオイラは東京生まれ・・・。
だがしかし、友達はバリバリのIBARAKIっこデス!!
くやしいがココはまかせた(9 ̄∩ ̄)9


友達「いえ、明野です。」


そう、彼の出身は筑波山の麓の明野町
陰陽師で有名な安倍晴明の生まれた町としても知られています。
超地元デス!!


おばぁ「あ〜そう、上尾から来たのぉ。おジィさん、このこたち上尾から来たんだってさ。」
おジィ「ふぅ〜ん上尾かぃ。」


おいおい、聞き間違えとるがな・・・。
友達「いやいや明野です、すぐそこのア・ケ・ノ!」


「明野」という言葉を聞いて凍りつく二人・・・。
な、なぁ〜んだ地元のこたちだったのかぁ・・・的な顔してます。
おばぁ「ま、まぁアタシらは土浦なんだけどもね・・・。あらそぉ、明野なのねぇ。」
なんかガッカリしてねぇか?
おジィ「明野もいいとこだよねぇ、アタシらは土浦だけどもぉ・・・。」


必死にとりつくろってます・・・。


はっきり言って土浦と比べたら明野のほうがよりカントリーサイドだもんで、
ハナっから東京モンだと決め付けていたおジィおばぁはなんだかバツが悪い様子。


友達の見事な逆転の一撃ですごすごと下山していってしまいましたとさ。


う〜ん、なんかスッキリしたようなしないような微妙な感じでしたが、
こんな愚痴っぽい年寄りにだけはなりたくないなぁ、と思いました。
っつ〜か最後まで言えませんでしたけどね!
オイラが東京生まれだなんて!!(TεT;)


後編へつづく・・・